レコードの一括登録/更新に失敗した場合

記事番号:040726

レコードの一括登録/更新に失敗した場合の対処方法を説明します。
ここでは、エラーメッセージに応じた対処方法や、空のレコードが登録されてしまう場合などの対処方法を確認できます。

エラーメッセージが表示される

レコードの一括登録/更新に失敗すると、レコード一覧画面に「ファイルの読み込みに失敗しました。」というエラーメッセージが表示されます。
[詳細]をクリックして、「読み込まれたファイル」画面を表示します。 エラーメッセージ

「読み込まれたファイル」画面に表示されるエラーの内容に応じて、ファイルを修正して保存してください。修正したファイルで再度データを読み込むには、[アップロードをやり直す]ボタンをクリックします。表示されるファイル読み込み画面で、修正済みのファイルを再度アップロードしてください。
読み込まれたファイル画面の例 「読み込まれたファイル」画面の表示方法や表示内容については、「ファイルの読み込み状況を確認する」を参照してください。

エラーメッセージごとの対処方法は、次のとおりです。

エラー「GAIA_IL16」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_IL16: ファイルの***行目のフィールド「***」の値に問題があります。フィールド「***」に設定されている条件(必須項目にする、値の重複を禁止するなど)を確認して、ファイルの値を修正してください。ドロップダウンやラジオボタンの場合は、設定されている選択肢のいずれかと、ファイルの値が一致していることを確認してください。

対処方法

  • フィールドの設定で、「必須項目にする」にチェックを付けている場合:
    エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、値が記載されているかを確認してください。

  • フィールドの設定で、「値の重複を禁止する」にチェックを付けている場合:
    エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、他のレコードと重複した値が記載されていないかを確認してください。
    また、「値の重複を禁止する」にチェックが付いているフィールドには、64文字を超える値を読み込むことができません。値の文字数が65文字以上になっていないかを確認してください。

  • フィールドが、ラジオボタンまたはドロップダウンの場合:
    フィールドにない選択肢がファイルに記載されている可能性があります。
    選択肢として存在する値を記載してください。

  • フィールドが、文字列(1行)または数値の場合:
    フィールドの設定で、文字数や数値の最大値/最小値を指定している場合は、制限の範囲外の値は読み込めません。
    また、フィールドの設定で、「値の重複を禁止する」にチェックを付けている場合は、64文字を超える値は読み込めません。
    エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、制限の範囲外の値が記載されていないかを確認してください。

  • フィールドが、リンクの場合:
    エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、記載形式が正しくないURLやメールアドレスが記載されていることが考えられます。

    • リンクフィールドの入力値の種類が「Webサイトのアドレス」の場合は、URLが「http://」または「https://」で始まっているかを確認してください。
    • リンクフィールドの入力値の種類が「メールアドレス」の場合は、「@」が半角で入力されているかなど、メールアドレスが正しく記載されているかを確認してください。

    フィールドの種類ごとの記載形式は、「レコード登録・上書き用のファイルの記載形式」を参照してください。

  • 読み込むファイルに、桁数の多い数値が入力されている場合:
    エラーメッセージが示したファイルの値が、「高度な設定」の「全体の桁数」で設定している数字を超えていることが考えられます。
    アプリの設定画面の「高度な設定」にある「全体の桁数」を確認してください。
    参考:数値の有効桁数と丸めかたを設定する

エラー「GAIA_IL17」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_IL17: ファイルの***行目のフィールド「***」の記載形式に問題があります。Kintoneでは、フィールドの種類ごとに読み込める記載形式が異なります。ファイルの***行目のフィールド「***」の値を確認してください。

対処方法
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、指定したフィールドに対して記載形式が正しくない値が記載されています。
例:

  • 数値フィールドに読み込むファイルの値に、文字列が記載されている
  • 日付フィールドに読み込むファイルの値に、日付と認識できない形式で記載されている

フィールドごとに適切な記載形式に修正してください。
フィールドの種類ごとの記載形式は、「レコード登録・上書き用のファイルの記載形式」を参照してください。

エラー「GAIA_IL19」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_IL19:ファイルの***行目のフィールド「***」の値でのルックアップ(取得)に失敗しました。参照先のアプリでは、該当するレコードが見つかりません。

対処方法

ルックアップフィールドの関連付けのキーとして読み込んだ値が、参照先のアプリに存在しません。
参照先のアプリに、エラーメッセージで指定された箇所の値を登録してください。

エラー「GAIA_IL48」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_IL48:アプリには、ファイルの***行目で指定されている「***」カテゴリーはありません。アプリのカテゴリーの設定を確認してください。

対処方法

エラーメッセージが示したファイルの値が、カテゴリーの選択肢に存在しません。
カテゴリーと対応付けするファイルの列には、カテゴリーの選択肢に存在する値を記載してください。

エラー「GAIA_II02」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II02:ファイルの***行目に、複数のテーブルの値が含まれています。

対処方法

読み込むファイルでは、1行に複数のテーブルの値を記載しないようにしてください。

ファイルの記載例:
ファイルの記載例

エラー「GAIA_II03」または「GAIA_II04」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II03(またはGAIA_II04): アプリのテーブルにデータを読み込もうとしています。アプリのテーブルにデータを読み込む場合は、データの1列目にレコードの開始行を示す列が必要です。アプリのテーブルにデータを読み込まない場合は、アプリのテーブル内のフィールドに、読み込むファイルの列を指定しないでください。

対処方法

  • テーブルにデータを読み込む場合:
    読み込むファイルの先頭列が、テーブルへの読み込みに適した記載形式になっているか、以下の点を確認してください。

    • ファイルの先頭列が、「レコードの開始行」という項目名になっているか
    • ファイルの先頭列で、各レコードのデータの開始行に「*」が記載されているか、それ以外が空になっているか
      GAIA_II04エラーの場合、1レコード目のデータの開始行に「*」が記載されているか

      ファイルの記載例:
      ファイルの記載例 「*」から次の「*」の前までの行のデータが、1つのレコードとして登録・上書きされます。
      記載例のようなファイルを読み込むと、2行目から3行目、4行目から5行目、6行目から8行目までのデータがそれぞれ別のレコードとして登録・上書きされます。
      テーブルを含むレコードを登録・上書きするためのファイルを準備する
  • テーブルにデータを読み込まない場合:
    次のどちらかの方法で、テーブル内のフィールドにデータを読み込まないようにしてください。

    • 読み込むファイルから、テーブルのデータを列ごと削除する
    • ファイルを読み込む際に、テーブル内のフィールドを読み込みの対象から外す
      設定例 読み込みの対象から外すには、テーブル内のフィールドと対応している「ファイルの列」を、すべて「(指定しない)」にしてください。


エラー「GAIA_II08」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II08: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、値が入力されていません。作成者/更新者フィールドに「ファイルの列」を対応付けした場合、追加するレコードでは、作成者/更新者フィールドは入力必須になります。「ファイルの列」で「(指定しない)」を選択するか、指定した列が正しいかを確認するか、ファイルを修正してください。

対処方法

レコードの作成者/更新者フィールドに「ファイルの列」を指定した場合、対応付けしたファイルの列は入力必須になります。
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に値が記載されているか、指定した列が正しいかを確認してください。

レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。

エラー「GAIA_II09」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II09: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、ログイン名ではない値が入力されているか、指定できないユーザー(存在しない/停止・削除されている/閲覧できないユーザーなど)が指定されています。ログイン名が正しく入力されているかを確認するか、Kintone共通管理者にお問い合わせください。

対処方法

エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、以下のような値が記載されている可能性があります。

  • ログイン名ではない値
  • 存在しない/停止・削除されているユーザーのログイン名
  • Kintoneを利用していないユーザーのログイン名
  • 閲覧権限のない組織のユーザーのログイン名
  • ゲストスペース内のアプリの場合、そのスペースに参加していないゲストユーザーのログイン名

作成者/更新者フィールドと対応付けするファイルの列には、利用可能なユーザーのログイン名を1つだけ記載してください。

レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。

エラー「GAIA_II10」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II10: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、改行が含まれています。改行を含めず、ユーザーのログイン名を1つだけ指定してください。

対処方法

エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、改行が含まれている可能性があります。
作成者/更新者フィールドと対応付けするファイルの列には、改行を含めず、ユーザーのログイン名を1つだけ記載してください。

レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。

エラー「GAIA_II12」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II12: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、値が入力されていません。作成日時/更新日時フィールドに「ファイルの列」を対応付けした場合、追加するレコードでは、作成日時/更新日時フィールドは入力必須になります。「ファイルの列」で「(指定しない)」を選択するか、指定した列が正しいかを確認するか、ファイルを修正してください。

対処方法

レコードの作成日時/更新日時フィールドに「ファイルの列」を指定した場合、対応付けしたファイルの列は入力必須になります。
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に値が記載されているか、指定した列が正しいかを確認してください。

レコードの作成日時/更新日時を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成日時/更新日時には、ファイル読み込みを行った日時が登録されます。

エラー「GAIA_II13」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_II13: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、未来の日時が指定されています。過去の日時を指定してください。

対処方法

レコードの作成日時/更新日時として読み込む値に、未来の日時は指定できません。
作成日時/更新日時フィールドと対応付けするファイルの列には、ファイル読み込みする日時より過去の日時を記載してください。

レコードの作成日時/更新日時を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成日時/更新日時には、ファイル読み込みを行った日時が登録されます。

エラー「GAIA_RE10」が表示される

エラーメッセージ

GAIA_RE10:レコード番号が***のレコードの一括更新のキーが、ほかのレコードと重複しています。

対処方法

読み込むファイルでは、「一括更新のキー」に設定したフィールドに読み込む値が重複しないようにしてください。

テーブルに「ファイルの列」で対応付けしていないフィールドがあるときのエラーが表示される

エラーメッセージ
テーブル内のフィールドを更新する場合は、そのテーブル内のすべてのフィールドに対して「ファイルの列」を指定してください。テーブル内に添付ファイルフィールドがある場合など、一部のテーブルは更新対象にすることはできません。詳細はヘルプを参照してください。

対処方法

「一括更新のキー」にチェックを付けた場合は、データを読み込みたいテーブル内で、「アプリのフィールド」に表示されている全フィールドに、ファイルの列を指定してください。変更のないフィールドにも、ファイルの列を指定する必要があります。

テーブル内の全フィールドにファイルの列を指定しても、エラーが表示される場合は、テーブルに以下のフィールドが含まれている可能性があります。

  • 添付ファイルフィールド
  • ルックアップフィールド(コピー元のフィールドで「値の重複を禁止する」が無効の場合)

テーブル内に上記フィールドがあると、登録済みレコードにデータを上書きする際、該当テーブルにはデータを読み込みできません。
該当テーブルの全フィールドに「(指定しない)」を選択して、読み込みの対象から外してください。


テーブルの読み込み開始に失敗したときのエラーが表示される

エラーメッセージ

ファイル読み込みの設定中にアプリ設定の更新が行われ、読み込み開始に失敗しました。「テーブル内のフィールドが追加された」、「読み込み対象のフィールドの設定を変更した」などの原因が考えられます。更新された内容を確認して読み込みデータを修正したあと、再度ファイル読み込みを行ってください。

対処方法

ファイルの読み込み画面を表示中に、フォームの設定画面でフィールドの追加や設定変更が行われました。
追加されたフィールドをファイルにも反映し、再度読み込んでください。

内容が空のレコードが作成される

CSVファイルに、読み込み時に指定した区切り文字(カンマ、セミコロン、スペース、タブ)のみの行があると、その行が空のレコードとして登録されます。
CSVファイルをテキストエディターなどで開いて、区切り文字だけの行を削除してください。

リッチエディターフィールドの値が改行されない

リッチエディターフィールドの入力内容を改行した状態で登録するには、HTML形式で記載します。
読み込むファイルの改行したい箇所に「<br>」を挿入してください。