Microsoft Power AutomateとKintoneを連携する

記事番号:040677

Microsoft Power Automateを使って、KintoneとほかのWebサービスの間でデータをやり取りできます。たとえば、Kintoneにレコードが登録されたときにSlackなどのチャットアプリに投稿する、逆にSlackに特定のキーワードを含む投稿があったときにKintoneにレコードを登録する、といった連携が可能です。

このページでは、OutlookやGmailとの連携を例にMicrosoft Power AutomateとKintoneの連携を説明します。

設定例:Kintoneにレコードが登録されたらOutlookでメールを送信する

  1. Kintoneのアプリを作成します。
    メールに送信する情報として、次のフィールドを用意します。

    フィールド名 フィールドタイプ
    日付 日付フィールド
    店舗 ドロップダウンフィールド
    売上 数値フィールド

    スクリーンショット:店舗日報アプリ

  2. Microsoft Power Automateにサインインして、左側のメニューから[マイフロー]をクリックします。
    Microsoft Power Automate(Microsoft Power Automateのサイト)
    Microsoft Power Automateでは、連携設定を「フロー」と呼びます。
    スクリーンショット:Microsoft Power Automateにサインインしたページ

  3. [新しいフロー]をクリックし、[自動化したクラウド フロー]をクリックします。
    スクリーンショット:新しいフローを作成するページ

  4. フロー名を任意で入力し、[すべてのトリガーを検索する]にKintoneと入力して検索します。
    スクリーンショット:トリガー検索ページ

  5. [レコードがアプリに追加されたとき]をクリックして、[作成]をクリックします。
    スクリーンショット:トリガー検索ページ

  6. 連携先のKintoneのドメインを入力し、[サインイン]をクリックします。

    • ドメインは、KintoneのURLのうち、「(サブドメイン名).kintone.com」に該当する部分です。
      たとえば、URLが「https://example.kintone.com/k/#/portal」の場合は、「example.kintone.com」の部分が該当します。

    スクリーンショット:ドメイン入力ページ

  7. 連携を許可するかどうか確認する画面が表示されたら、[許可]をクリックします。 スクリーンショット:連携を許可するダイアログ

  8. 連携で利用するアプリのIDを入力します。

    • アプリIDはアプリのURLで確認できます。
      たとえば、アプリのURLがhttps://example.kintone.com/k/23/ の場合は、「23」がアプリIDです。

    スクリーンショット:アプリID入力ボックス

  9. [新しいステップ]をクリックします。 スクリーンショット:新しいステップボタン

  10. 操作の選択画面で「Outlook」と検索して、[メールの送信]のアクションをクリックします。 スクリーンショット:アクション選択ページ

  11. メールに載せる情報を設定します。
    メールに載せる情報は、Kintoneのアプリのデータと、固定の文字列を組み合わせて柔軟に指定できます。たとえば、次のように設定します。

    • 宛先:送信先のメールアドレス
    • 件名:今日の売り上げ [日付フィールド]
    • 本文:本日の売上金額です。
    • [店舗フィールド] [売上フィールド]

    スクリーンショット:メール送信画面

  12. [保存]をクリックします。 スクリーンショット:メール送信画面

フローの設定は以上で完了です。
Kintoneのアプリにレコードが登録されたら、Outlookからメールが送られるようになります。
次に、逆のパターンとして、メールを受信したらKintoneのアプリにレコードを登録するように設定してみましょう。

設定例:Gmailでメールを受信したらKintoneにレコードを登録する

  1. Kintoneのアプリを作成します。
    ゲストスペース内のアプリとは連携できません。
    受信したメールの件名と本文を登録するフィールドを用意します。

    フィールド名 フィールドタイプ
    件名 文字列(1行)フィールド
    本文 文字列(複数行)フィールド

    スクリーンショット:アプリのフォーム画面

  2. Microsoft Power Automateにサインインして、左側のメニューから[マイフロー]をクリックします。
    Microsoft Power Automate(Microsoft Power Automateのサイト)
    Microsoft Power Automateでは、連携設定を「フロー」と呼びます。
    スクリーンショット:Microsoft Power Automateにサインインしたページ

  3. [新しいフロー]をクリックし、[自動化したクラウド フロー]をクリックします。
    スクリーンショット:新しいフローを作成するページ

  4. フロー名を任意で入力し、[すべてのトリガーを検索する]欄にGmailと入力して検索します。
    スクリーンショット:トリガー検索ページ

  5. [新しいメールが届いたとき]をクリックして、[作成]をクリックします。
    スクリーンショット:トリガー検索ページ

  6. Gmailへの接続が求められたら、[サインイン]をクリックします。
    スクリーンショット:Gmailに接続

  7. Googleアカウントへのアクセスリクエストが表示されたら、[許可]をクリックします。
    スクリーンショット:Googleアカウントへのアクセスリクエスト

  8. [新しいステップ]をクリックします。
    スクリーンショット:新しいステップボタン

  9. 操作の選択画面で「Kintone」と入力して検索し、設定したいアクションを選択します。
    今回はレコード追加のアクションを選択します。
    スクリーンショット:アクションの選択

  10. Kintoneにログインする画面が表示された場合、ドメインを入力し、[サインイン]をクリックします。

    • ドメインは、KintoneのURLのうち、「(サブドメイン名).kintone.com」に該当する部分です。
      たとえば、URLが「https://example.kintone.com/k/#/portal」の場合は、「example.kintone.com」の部分が該当します。

    スクリーンショット:ドメイン入力画面

  11. 連携を許可するかどうか確認する画面が表示されたら、[許可]をクリックします。
    スクリーンショット:連携を許可するダイアログ

  12. Kintoneのアプリのレコードに登録する情報を設定します。
    レコードに登録する情報は、メールの項目と、固定の文字列を組み合わせて柔軟に指定できます。
    スクリーンショット:レコードに登録する情報

  13. [保存]をクリックします。
    スクリーンショット:保存ボタン

フローの設定は以上で完了です。Gmailでメールを受信すると、Kintoneにレコードが登録されます。
スクリーンショット:Kintoneアプリにメールの内容が登録されている そのほかにも、さまざまな便利な連携が可能です。ぜひ試してみてください。