アプリにアクセス権を設定する

記事番号:040589

アプリにアクセス権を設定すると、アプリを利用できるユーザーを指定・制限できます。
「アプリのアクセス権」画面で設定できる項目は次の通りです。

  • 所属するアプリグループ
  • レコードの閲覧/追加/編集/削除の権限
  • アプリの管理権限
  • ファイルの読み込み権限(レコードの一括追加と一括編集)
  • ファイルへの書き出し権限(レコードや集計結果の書き出し)

ここでは、「アプリのアクセス権」で、アプリごとにアクセス権を設定する方法を説明します。
複数のアプリに同じアクセス権をまとめて設定することも可能です。詳細は、「複数のアプリに同じアクセス権を設定する」を参照してください。

アクセス権の初期設定

初期設定では、次の操作は、アプリの作成者だけに許可されています。アプリの作成者ができる操作は変更が可能です。

  • アプリの管理*
  • ファイルの読み込み権限(レコードの一括追加と一括編集)
  • ファイルへの書き出し権限(レコードや集計結果の書き出し)

*Kintone共通管理者は、アクセス権の設定に関わらずアプリの管理権限があります。

設定手順

  1. レコード一覧画面の右上にある歯車の形をしたアプリ設定アイコンをクリックし、「設定」タブにある「アクセス権」の[アプリ]を選択します。
    アプリのアクセス権

  2. 「ユーザー/組織/グループとアクセス権」で、アクセス権を設定したいユーザー/組織/グループを追加します。 アプリを更新

  3. ユーザー/組織/グループに対して、許可したい操作にチェックを入れます。

    1人のユーザーに対して複数の権限を設定した場合、上の行の設定が優先されます。
    レコード閲覧とレコード追加のアクセス権がないユーザーには、アプリが表示されません。

    たとえば、次のように設定すると、「佐藤 昇」だけにすべての操作が許可され、他のユーザーにはアプリが表示されなくなります。

    設定例1:
    佐藤 昇 [✔]レコード閲覧 [✔]レコード追加 [✔]レコード編集 [✔]レコード削除 [✔]アプリ管理 [✔]ファイル読み込み [✔]ファイル書き出し
    Everyone [  ]レコード閲覧 [  ]レコード追加 [  ]レコード編集 [  ]レコード削除 [  ]アプリ管理 [  ]ファイル読み込み [  ]ファイル書き出し

    また、次のように設定すると、「佐藤 昇」以外のすべてのユーザーにすべての操作が許可され、「佐藤 昇」にはアプリが表示されなくなります。
    設定例2:
    佐藤 昇 [  ]レコード閲覧 [  ]レコード追加 [  ]レコード編集 [  ]レコード削除 [  ]アプリ管理 [  ]ファイル読み込み [  ]ファイル書き出し
    Everyone [✔]レコード閲覧 [✔]レコード追加 [✔]レコード編集 [✔]レコード削除 [✔]アプリ管理 [✔]ファイル読み込み [✔]ファイル書き出し
  4. 画面右下の[保存]をクリックします。
    [保存]をクリックした際に、注意やエラーが表示された場合は、「保存しようとしてメッセージが表示されたときは」を参照してください。

  5. 画面右上の[アプリを更新]をクリックします。 アプリを更新

  6. 確認ダイアログで[アプリを更新]をクリックします。

保存しようとしてメッセージが表示されたときは

[保存]をクリックした際、アプリのアクセス権の設定内容に応じて、メッセージが表示されることがあります。
その場合は、以下の内容を参考に、設定内容に問題がないかを確認してください。

「設定操作中のユーザーにアプリ管理権限がない状態になっています」と表示される

アクセス権がないときのメッセージ

保存しようとした設定は、設定操作しているユーザーにアプリ管理権限がない状態になっています。
設定操作しているユーザーの「アプリ管理」にチェックが入っている場合でも、アクセス権の設定によって、アプリ管理権限がない状態と見なされることがあります。

アプリのアクセス権の設定では、1人のユーザーに対して複数の権限が設定されていると、上の行の設定が優先されます。

例:操作しているユーザーが「営業本部」と「営業支援グループ」の両方に所属している場合 アクセス権の設定例 たとえば、「営業本部にはアプリ管理権限なし」、「営業支援グループにはアプリ管理権限あり」という順に上から設定されているとします。この場合、「営業本部」の設定が優先され、営業本部に所属するユーザー(操作しているユーザー自身)にはアプリ管理権限がない状態と見なされます。

「営業支援グループ」の設定を優先するには、行の先頭にある矢印ボタンをドラッグして一番上に移動してください。

なお、Kintone共通管理者は、アクセス権の設定に関わらず、すべてのアプリに対してアプリ管理権限があるため、このメッセージは表示されません。

「アプリケーションを管理可能なユーザーがいません」と表示される

アプリ管理者がいないときのメッセージ 保存しようとした設定は、このアプリにアプリ管理権限を持つユーザーがいない状態になっています。この状態で設定を保存することはできません。
アプリのアクセス権の設定で「アプリ管理」に1つもチェックが入っていないか、チェックが入っていても、アプリ管理者がいない状態と見なされている可能性があります。

  • 「アプリ管理」に1つもチェックが入っていない場合
    アプリを管理するユーザー/組織/グループの「アプリ管理」にチェックを入れてください。 アプリ管理に1つもチェック付いていない設定例

  • アプリ管理者がいない状態と見なされる場合
    アプリのアクセス権の設定では、1人のユーザーに対して複数の権限が設定されていると、上の行の設定が優先されます。
    アプリ管理者がいないと見なされる設定例 たとえば、「営業本部にはアプリ管理権限なし」、「営業本部に所属する加藤大輔さんにはアプリ管理権限あり」という順に上から設定されているとします。この場合、「営業本部」の設定が優先され、営業本部に所属する加藤大輔さんにはアプリ管理権限がない状態と見なされます。
    加藤大輔さんの設定を優先するには、行の先頭にある矢印ボタンをドラッグして一番上に移動してください。

なお、Kintone共通管理者は、アクセス権の設定に関わらず、すべてのアプリに対してアプリ管理権限があります。

「アプリグループが変更されています」と表示される

アプリグループ変更のメッセージ

アプリグループを変更していると、[保存]をクリックした際に確認メッセージが表示されます。

アプリグループの変更は、この画面での保存が完了すると、アプリの更新操作なしで、すぐに運用環境に反映されます。そのため、設定内容に問題ないかを確認した上で、[保存して反映]をクリックしてください。

アプリグループ以外のアクセス権の変更は、アプリを更新するまで、運用環境には反映されません。運用環境に反映するためには、アプリの更新が必要です。