計算式で表示されるエラー

記事番号:040497

計算式のエラーには、計算式の設定時に表示されるエラーと、レコードの入力時に表示されるエラーがあります。

計算式の設定時に表示されるエラー

アプリの設定画面で計算式を入力・保存した時に表示されるエラーを説明します。

エラー 原因と対処
全角記号「***」が入力されています。半角記号「***」を入力するか、または入力した内容に誤りがないか確認してください。 計算式の設定画面で、半角にすべき記号を誤って全角で入力した際に表示されます。

たとえば、以下の計算式では全角の「”」が入力されているため、このエラーが表示されます。
例:IF=(オプション=”

一方、以下の場合はエラーは表示されません。
  • 計算式として正しい方法で全角記号が使用されているとき:
    例1:IF=(オプション="朝食(ビュッフェ)",1500,0)
  • 全角記号が使用されているが、その前に半角の「"」が入力されており、まだ半角の「"」で閉じられていないとき:
    例2:IF=(オプション="朝食(
※上の例1・例2の計算式では、「(ビュッフェ)」の丸かっこが全角で入力されています。
「***」が入力されています。「***」を判定するには「***」を入力してください。 計算式の設定画面で、演算子の入力間違いと思われる特定の文字列を入力した場合に表示されます。エラー内容に該当する場合は、表示されている正しい演算子を入力しなおしてください。
Kintoneで利用できる演算子については、次のページを参照してください。
演算子の説明
「***」が入力されています。「***」を計算するには「***」を入力してください。
計算式に含まれるフィールドコード(***)が存在しません。 以下のいずれかが原因で表示されます。
  • 存在しないフィールドコードを計算式に含めている
    • 計算式で利用するフィールドのフィールドコードを確認し、指定してください。
  • & や四則演算(+ - * /)などの記号が全角となっている
    • 計算式内の記号は半角で入力してください。
  • フォームに配置していない作成日時、更新日時、作成者、更新者のフィールドコードを計算式に含めている
    • 作成日時、更新日時、作成者、更新者のフィールドをフォームに配置してから、計算式で指定してください。
計算式で利用できないフィールドタイプのフィールド(***)が指定されています。以下の項目は計算式で利用できません:レコード番号、ラベル、リッチエディター、文字列(複数行)、添付ファイル、リンク、ユーザー選択、組織選択、グループ選択、関連レコード一覧、作業者、ステータス、カテゴリー。 計算式で参照できないフィールドのフィールドコードを指定している場合に表示されます。計算式で参照できるフィールドを確認してください。
参考:計算式で参照できるフィールド/参照できないフィールド
フィールドの参照が循環しています。 計算フィールドの計算式として計算フィールドを指定した場合などに表示されます。ほかにも、計算フィールドAから計算フィールドBへの参照と、計算フィールドBから計算フィールドAへの場合などに表示されます。
***関数には***個の引数が必要です。 YEN/DATE_FORMAT/NOT/IF/CONTAINS 関数の引数の個数が不足している場合に表示されます。
***関数には***個以上の引数が必要です。 AND/OR/SUM 関数の引数の個数が不足している場合に表示されます。
ROUND(またはROUNDUP/ROUNDDOWN)関数には1個または2個の引数が必要です。 ROUND/ROUNDUP/ROUNDDOWN 関数の引数の個数が不足している場合に表示されます。
***関数は使用できません。 Kintoneで利用できない関数を記述した場合に表示されます。
***関数に指定できる引数は、***個までです。 計算フィールドおよび文字列1行フィールドの計算式で、指定できる引数の数を超えた場合に表示されます。
計算式の文法が正しくありません。 計算式を解釈できない場合に表示されます。具体的には、次のようなケースがあります。
  • かっこの対応がとれていない
  • 演算子が正しくない箇所にある
  • 「"」で囲まれた文字列の途中で改行している
  • 数値の途中で改行している
配列型の値に対して適切な関数が利用されていません。配列型の値やその利用方法についてはヘルプを確認してください。 計算式でチェックボックスフィールド/複数選択フィールドを参照している場合や、テーブル外からテーブル内のフィールドを参照している場合に表示されます。
どちらの場合も、計算式で参照しているフィールドは「配列型のフィールド」です。

チェックボックスフィールド/複数選択フィールドを計算式から参照する場合や、テーブル外の計算式からテーブル内の文字列型のフィールド(文字列(1行)、ラジオボタン、ドロップダウン、コピー元が文字列のルックアップ)を参照する場合は、CONTAINS関数を利用する必要があります。
なお、テーブル内のチェックボックスフィールド/複数選択フィールドを、テーブル外の計算式から参照することはできません。

テーブル外からテーブル内の数値型のフィールド(計算フィールド、数値フィールド、コピー元が数値のルックアップ)を参照するには、SUM関数を利用する必要があります。

SUM関数やCONTAINS関数の使いかたについては、次のページを参照してください。
[CONTAINS関数]チェックボックス、複数選択の計算
[SUM、CONTAINS関数]テーブルの計算

レコード入力時に表示されるエラー

レコード入力時、計算式を設定したフィールドに表示されるエラーを説明します。

エラー 説明
#CONVERT! 値を変換できません。計算フィールドの計算結果が文字列になる場合に表示されます。計算フィールドの計算結果は、数字、日時、日付、時刻、時間のいずれかである必要があります。
計算結果が文字列になる場合は、文字列(1行)フィールドを利用してください。詳細は以下を参照してください。
計算フィールドの計算結果が文字列になる場合(#CONVERT!エラーの原因と対処)
#PRECISION! 計算結果が有効桁数を超えています。
有効桁数の設定については、次のページを参照してください。
数値の有効桁数と丸めかたを設定する
#VALUE! 計算する値の型や演算子が適切ではない場合に表示されます。
例1:数値と文字列を足す
例2:文字列結合に「+」演算子を利用する
たとえば、ドロップダウンフィールドに入力した数値は文字列として扱われ、数値として計算はできません。
参考:計算式で参照する値のデータ型
#ERROR!(DATE_FORMAT関数以外) 数値を0で割る、べき乗で指数が100を上回る、または-100を下回るなど、計算できない場合に表示されます。
#ERROR!(DATE_FORMAT関数の場合) 次のような場合に表示されます。
  • フィールドの値や計算結果が協定世界時で以下の日時となる場合
    - 1000年1月1日0時0分(UNIX時刻:-30610224000)以前
    - 9999年12月31日23時59分(UNIX時刻:253402300799)以降
  • 計算式の中の文字数が64文字を超えた
  • 第3引数に無効なタイムゾーンを指定した
    例:DATE_FORMAT(日時, "YYYY/MM/DD a hh:mm", "Tokyo")

計算フィールドの計算結果が文字列になる(#CONVERT!エラーの原因と対処)

計算結果が文字列になる場合、計算フィールドに計算式を設定すると#CONVERT!エラーが表示されます。 スクリーンショット:計算フィールドでの計算式の設定 スクリーンショット:CONVERTエラー

この場合、文字列(1行)フィールドを使うことで、計算結果が表示されます。 文字列(1行)フィールドの「自動計算する」にチェックを入れて、計算式を入力します。 スクリーンショット:文字列1行フィールドでの計算式の設定

計算結果が「クリア」と文字列で表示されるようになりました。 スクリーンショット:計算結果